製品概要

製品名／水処理剤 カテナチオaquaC

カテナチオaquaCはセレン、水銀、重金属類、ヒ素、複合汚染を効率よく処理することができる凝集沈殿タイプの水処理剤です。

本製品は処理対象有害元素の範囲が広く、凝集沈殿型の水処理剤であるため、大型設備を用いる必要はありません。

中小企業における排水処理、地下水汚染現場での有害物質の処理等様々な用途に使用いたくことが可能です。

用途

この製品は下記の有害物質の水処理に使用することができます。

　対象有害物質　：セレン、水銀、鉛、水銀、カドミウム、亜鉛、銅、ヒ素、シアン、六価クロム等

　産業分野  　　 ：メッキ業排水処理、地下水処理、廃鉱山排水処理、金属再生業排水処理、

　　　　　　　　   産業廃棄物処分場の排水処理、火力発電所排水処理等

特徴

本製品は、鉱物原料であるパイライト（FeS₂）粉末を含む水処理剤で、様々な有害物質を経済的に処理することができます。

パイライトは安定な硫化剤であり、水処理における取り扱いでは悪臭の発生や硫化水素ガスの発生リスクはありません。

本製品は、水理が難しい６価セレン、水銀など重金属を含む排水を経済的に処理することができます。

●重金属類の処理メカニズム

本水処理剤による重金属の処理メカニズムは、硫化物形成による固定化です。

水銀、亜鉛など重金属イオンは下記のように硫化物としてパイライトに吸着され安定化します。

　Hg²⁺＋S^2- → HgS↓

　Zn²⁺ ＋S^2-→ ZnS↓

●セレンの処理メカニズム

下記6価セレンの処理の化学式を示しました。

セレン酸は鉄により還元され、パイライト、水酸化鉄に吸着するメカニズムをもち、これにより６価セレンを処理することができます

　SeO₄^2- + Fe + ２H⁺ →　FeSeO₃↓+ H₂O

製品仕様

主成分：Fe₂O₃、SO₃

形態：   粉末薬剤 かさ密度約1.4

梱包：   20kg紙袋、1000Lフレコン

性能評価例

下記にカテナチオaquaCによる重金属類、セレンの排水処理例を示します。

①鉛含有排水の処理例

・原水特性／ｐH=8.5、Pb:  121mg/L

・aquaによる処理／添加量150mg/L、pH調整、凝集分離処理時間30分  

     処理後：Pb<0.01mg/L 

②水銀含有排水の処理例

・原水特性／ ｐH=7.1、Hg：0.11mg/L

・aquaによる処理／添加量200mg/L、pH調整、凝集分離処理時間60分

　  処理後：Hg： 0.0005mg/L

③セレン含有排水の処理

・原水特性： pH＝6.0、T-Se: 50.4mg/L （メッキ排水）

・処理条件： カテナチオaquaC 添加 2.0wt%、pH調整、撹拌時間30分

　  処理後：　T-Se: 0.05mg/L

使用方法

 反応槽にカテナチオaquaCを投入しpH調製後、30分～60分撹拌し次に20分程度静置し、汚泥を沈降分離します。

上澄み液を中和した後、放流します。汚泥は脱水後産廃処分を行います。

図１に水処理システムの例を示します。

図１　カテナチオaquaC 水処理システム